Makuakeの開始まであと4日となっている、撥水ヌバックマルチコンパクトケースのトップにうたっている「新触感」ですが、なぜ、それを一番の提案項目にしているかを説明します。

現在、国内に流通している革小物関連は大半がイタリアンレザー等の海外レザーや国内の栃木レザー等のヌメ革が多く占めています。それはMakuakeの革小物、財布で検索してもらえればわかります。また、Makuake以外のネット通販サイトやリアル店舗での革小物はほとんどが、海外レザーやヌメ革が多いです。
その理由は様々あると思います。作る方としてはイタリアンレザーやヌメ革は特殊な物でなければ、漉き加工のしやすさ、縫製時の伸びや変形、コバ処理の仕上がり、接着剤との相性、折り曲げ部分の耐久性などがあげられるでしょうか?ds単価が高いので慎重に作業をしないといけないが慣れてしまえば、仕事のしやすい革です。
また、天然革本来の傷や染色過程でのシミなども味としていえることがあります。味と言えば経年変化が楽しめるというメリットもあります。
購入する側も化学繊維でできた人工的な素材ではなく天然物の商品として受け入れられ色が変化したり使っていく際にできるキズなども楽しめるし使えば使うほど味が出て愛着が持てます。しかも丈夫なので化学繊維で作った商品より長く愛用できます。
もっといろんな理由があると思うけど作る方と使う方の思惑が一致して、今の流行がイタリアンレザー等の海外レザーや国内のヌメ革なのは理解できます。私自身ヌメ革は好きです。
そこで、小さな工房レベルの私としては同じような素材で作っても人気ブランドやめちゃくちゃ凝ったデザインや作りに対抗できるすべもなく、また量産が出来合いので何か別なアプローチがないかといつも思っていました。
そこで考えたのがこの撥水ヌバックレザーです。
数年前からこの撥水ヌバックレザーのボディーバッグは作ってましたが、この革でもっとオリジナル商品を作りたいなと思っていたので、今回マルチコンパクトケースを作ることにしました。
ではなぜ、革小物としては少数派のヌバックを使うことにしたのかというと、さわり心地がいいからです。財布などの革小物は使う時当たり前ですが商品全体を持つことになります。鞄は持ち手を持って使うので、商品のボディー全体を持つことはそれほどありませんが、小物は商品全体を持ったり握ったりします。
このヌバックは起毛タイプの革なのでイタリアンレザーやヌメ革などのひんやりしたクールな革とは手触りが全く違います。仕上がりもかなりソフトな仕上がりなので柔らかく優しい風合いなのです。
先ほども言ったように革小物は日常で頻繁に使い、使うたびに握ったり触ったりします。その頻度は鞄よりも多いと思います。この柔らかくて優しい手触りは日ごろのストレスを和らげる効果もあるような思いもします。
なので、今回この撥水ヌバックレザーで革小物を作ってみようと思ったのです。
先ほどにも言ったように今の流行はイタリアンレザーやヌメ革が主流ですし、革製品の持ち味として今後も使われ方は永久的な物であると思います。だから、この撥水ヌバックレザーの革小物を気に入ってもらえる人は少数派だと思います。でも、私はそれでいいと思います。いわばこの撥水ヌバックレザーは今の流行と革商品の常識のアンチテーゼ的な商品と思ってもらいたい。
更に、この商品を考えた理由は革の特徴だけではありません。我々豊岡の鞄業界はハンドクラフト的な革商品は苦手な業界なのです。凝った革加工ができるメーカーや職人は少数しかいないので、量産ができにくく革製品を作れる革の裁断加工一式や縫製をする縫子さんには難しいのです。革を縫うのを怖がる縫子さんもいますし💦
でも、このマルチコンパクトケースは革は伸びやすいのでそこは気を付けないといけないのですが、普通に豊岡の鞄メーカーの縫子さんが頑張ったら作れる商品なのです。
現在、豊岡の鞄業界は一部の企業は忙しくしていますが我々のような小規模事業者や下請け、外注の事業者は非常に厳しい状態です。恐らく今後も良くはならないでしょう。だからこのまま何もしなくて受け身でいれば、淘汰され豊課の中小の企業、事業者は減っていくでしょう。なのでこういう商品を世に出して受注が増えれば私も、私の仕事仲間にも新しい売り上げが発生して生き残ることができると思っています。もちろんこの商品だけでそれができるとは思ってはいないですが、少なくともそういう姿勢は出さないといけないと思っています。
話が脱線して長くなりましたが、とにかくこの撥水ヌバックレザーはそのさわり心地に革小物としての新しい提案をしたいと思っています。







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