昨日、新聞やネットニュースで豊岡のバッグメーカーの不正な取引の記事がでました。
この記事の内容は豊岡の鞄業界の中では数か月前から知られており、ようやく表に出たという感じです。
この不正にかかわった企業や本人は情状酌量の余地はなく断罪されて致し方ないと思う。
この不正の話は私も色んな筋から数か月前から知っていて、某ブランドの対応が気にはなっていたが
某ブランドも警察も徹底的に不正に明らかにして司法の判断に任せてほしいものだと思う。
その不正をした某企業と元代表者はやったことの責任は負うのでいいとして、問題は豊岡の鞄業界と某ブランドの風評被害だ。
まず知っていただきたいのは、被害を受けた某ブランドは豊岡に多大な貢献をしてくれているブランドだ。
某ブランドが豊岡でOEM生産を始めたのはかれこれ20年以上前になるが、取り組み始めた初期のサンプル製作クオリ
ティーや仕様ににもかなりこだわりがあって、取り組みを始めた時はかなりの豊岡のバッグメーカーが関わっていた
がそのクオリティーや仕様について行けなくて脱落した企業が多くあって、最終的に残ったのが数社だけになり、今
の所謂元請となっている企業のみとなっていると聞いている。当初は今ほどの数は出ていなかったが、これは某ブラ
ンドは否定をしていたようだが所謂キムタクタンカーが火をつけ爆発的に売れてメンズバッグブランドのトップブラ
ンドになったと聞いている(諸説あり)
その過程で豊岡の鞄業界に多大な貢献をしてくれているのだ。数が増えたからと言って品質を落とすことはできない
ので設備投資、人材の育成と確保、クオリティーコントロールの維持と改善が飛躍的に進み、今の豊岡の鞄業界の
レベルを引き上げてくれた。
この中でもっとも大きな貢献として人材の確保と育成は非常に大きいと思う。私が子供のころ豊岡の鞄業界はよく走
らなかったが斜陽産業のように思っていた。おっちゃんおばちゃんしかいない業界と何となく思っていた。戦後から
高度経済成長まで作っては売れの作っては売れの業界だったらしく、昔のことを知っている人から聞くに、朝まで縫って年に3回ほどボーナスみたいな物がでたり、家庭で縫製の内職をしていたおばあさんは、自分の孫を内職で大学に行かせたと話していた人もあった。ただ、そのおばあさんも朝から晩までミシンを踏みまくっていたそうだが。
そんな時代までは良かったが、豊岡の鞄業界は大きく分けて問屋とメーカーがあり問屋が仕事を取ってきてメーカーに発注するという図式だったが、その問屋が中国に生産をシフトしてから豊岡の生産が激減し、衰退がはじまった。その時を見ていたからか子供のころに斜陽産業感じていたのだと思う。
その状態が続き瀕死とまでは言わないがバッグメーカーが追い詰められていた状態の時に現れたのが某ブランドだ。
先にも言ったように取り組み題した当初は苦労をしたし生産が爆発に増えたら増えたでその対応をするのにクオリテ
ィーコントロールや人材の確保と育成が必要になってくる。
この時から昔は斜陽産業と感じていたおっちゃんおばちゃんの世界が一気に変わる。若い人が増えたのだ。
小さな町の鞄業界の話なので規模が大きいわけでもないのだが、地元の就職先が増え新卒から中途採用、Uターンの
受け入れにも貢献して昔から思うと一気に若返ったし何より活気がかなり上がった。これは某ブランドの受注を受け
ている企業だけでなく、某ブランドの仕事に係っていないところにも恩恵が発生する。これは地方都市の地場産業に
は自力でどうにかできる問題ではないからだ。今現在も鞄の町豊岡と言えるのはこのホワイトナイトもしくは
救世主ともいえる某ブランドのお陰であり豊岡市は感謝をしないといけないと思っている。
なので、今回の事件で某ブランドを誹謗中傷するのはやめていただきたい。
ちなみに私は某ブランドの仕事に全く関わっていないので回し者ではない笑
それと、豊岡の鞄業界は大手メーカーから私らのような個人事業主までピンからキリまであります。
大手企業はいいとして私らのような小規模事業者はロッドは少なく工賃仕事をしているので、利益も少ない。そんな
事業者が多くいます。
私の仕事仲間もみんなそうで某ブランドの下請けをしている者もロッドは少なく安い工賃で必死に頑張っています。
個人でオリジナル商品をわずかな収入で作っている職人もいます。
下請けから脱却しようと努力している者もいます。
そんな鞄業界の末端で頑張っている私らは今回の不正をしたような企業のように変なことをする暇もありません。
今回の事件で豊岡なんかに仕事を出すからこんなことになるということを言っている人がいると聞きます。それは間
違いで今回のことはイレギュラーで類を見ない事件であり、豊岡の鞄業界99.99%みんな真面目に、必死に事業
者も従業員も与えられた仕事を頑張っています。特に製造業は。
更に言えば業界のピラミッドの底辺で頑張っている者たちは。
なので、この事件の表面上だけ知って間違った判断をしないようにと切に願います。
まだまだ、言いたいことはありますが長くなるのでこの辺で納めます。この文章はあくまでも私の意見であり、間違
っていることがあるかもしれないので、その時はご指摘ください。訂正します。







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