やっと重要部品が届いた

今月上旬にひどい仕事の影響でうちでもっとも重要かつ大事な機械の部品が壊れて、その修理を依頼していた部品がやっと届いた。

この部品は全漉、漉割と言われる革加工をするバンドマシンの革を送るローラーだ。壊れた原因が今は取引が全くない客の担当者が久しぶりに電話をしてきて「うちの取引先の革パーツの漉きを急ぎでしてもらえないか?」という連絡があり内容を聞いてみると簡単な革加工だったので、話を聞いてみると返事をすると、その鞄メーカーがやってきて見本を見せてもらったら問題ない物だったのと納期もなく困っているようだったので受けることにした。翌日200本ほどの革パーツを持ってきたので、仕事は詰まっていたけど、それを優先して革漉きを行ったが悲劇はその時起きた。

その作業は従業員に頼んで行ったがその作業の最中私になんかおかしいと言ってきたので、機械のパーツを外し見て見ると革を送るローラーに何重も革が巻き付いてひどい状態になっていた。やばいと思い巻き付いている革を取って見るとローラーが削れて作業ができない状態になっていた。

顔が青くなった。というのもこのローラーは古くなって精度が悪くなったので先月新品の物に変えたものだった。そのローラーの値段が8万円。高いけど精度をあげるには致し方ないと思い購入したもので、わずか1か月もたたないうちにぶっ壊れたのである。なぜそうなったのかの原因はすぐに分かった。その客が持ってきた革パーツはトコ面に何か両面テープをはがした後のようなものが全パーツに見られたが、ちゃんとはがしてあるのだろうと判断したのだが、何枚か粘着力が残っていたのだろう。それがローラーに巻き付いてさらに何枚も巻き付いていったのだ。

最悪だ。結果的には1枚1枚両面テープがきれいにはがしてあるか?粘着力は取れているかのチェックをしなかったこちらのミスで、もそもそんな仕事を安請け合いしたのが悪かった。しかも、いずれも取引のない相手だ。困っているのだろうと変な気を起こしてしまって受けてしまったが無理をする必要がなかった。

しょうがないので、そのローラーをミシン屋に送って削れてしまったゴムの張替えを依頼した。

このローラーの交換も結構大変。交換する時間もかかるし交換後の試運転にも問題があってミシン屋とのやり取りなどして何とか使えるようにはなった。

その革加工の売上は2,000円ほど。

新品のローラーが80,000円が1か月で大破して、修理代が40,000円

さらに、その機械が使えないことで今月の作業が止まり今月の売上が減った。

このやるせなさはどこにも持っていけないし、怒りの矛先は自分だ。

この無駄な経費は取り返せない。こういう仕事はいわゆる工賃仕事。利益もなにもない仕事。

この仕事の教訓は以上のある革の仕事は受けない。安請け合いはしない。くらいか。

必要のない大赤字の勉強代ということだな。

今年最悪の仕事が年末にきた。来年はいい仕事ができることを願う。

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