うちのお客さんで主に革小物のＯＥＭをうけているのですが、そのほとんどを栃木レザーを使っています。

それで、そのお客さんはネット販売がメインで結構頑張って売っています。私もそのお客さんには大変世話になっており、コロナ過もそのお客さんに助けてもらったといっても過言ではないくらい世話になっているので、そのお客さんの依頼には精一杯答えています。

なので、そのお客さんの商品は気になっておりその販売サイトはチャックしています。

すると、そのお客さんの商品を見ると、下の方に関連商品が並んでいます。

それらも見て見るのですが、どうも怪しい商品があります。

全面的に栃木レザーを使っていてしかも日本製であるにも関わらず、めっちゃ安いのです。

金具も使わず内装もつけず工程数も少なそうでメーカー直販販売としても安すぎるものが散見されます。

これはおかしい。いくら小物とはいえどう考えても安すぎで疑問に思う商品があります。

そんなことをそのお客さんと話していたら、そのお客さんから聞くにはやはり偽物が多く出回っているらしいです。栃木レザーもその販社も困っているらしく現在その偽物対策を検討中ということみたいです。

これは許せませんね。

私ら、革の値段、製造コストを知っている物からしたら、これはおかしいと思えても、一般消費者はわからないので、「メイドインジャパンであの栃木レザーを使っているのにめっちゃ安い、かなり企業努力しているんだ良心的だ、他はぼったくっている！これなら買おう！応援しよう！」と思いますよね。

その偽物は栃木レザーを使用している赤いタグもパクっているとのこと。

これは国内製造業を馬鹿にしているし、消費者も馬鹿にしています。

ただ、これを完全に防ぐ方法はないのが悲しいところ。何か対策をしてもそれをまた奴らは乗り越えてきます。いたちごっこです。

われわれの業界だけでなく他の業界、業種でもあることなのでどうしようもないことではありますが、完全に防げなくてもなるべく減らす努力はしないといけませんね。

消費者の皆様には高級な素材、レアな素材、手を抜いていない作りの物が異常に安いのは何かあると思っていただきたい。

購入する目的と理由が根本から違う可能性があるということを思いながら納得した買い物をしてもらいたいですね。